代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  (和文)   国際農業工学会第18回世界大会、及び執行役員会、理事会、専門技術部会、総会等
               (英文)   XVIII World Congress of CIGR
  2. 会 期
      2014年9月15日~19日(5日間)
  3. 会議出席者名

      梅田幹雄(CIGR事務局長)
      主な出席者
      日本学術会議第二部会員: 野口 伸(CIGR分科会委員長、CIGR Section Ⅲ理事)、大政謙次(日本農業工学会会長)
      日本学術会議連携会員: 真木太一(CIGR 監査役)、木村俊範(前CIGR事務局長)、岸田義典(CIGR 理事)、大下誠一(農業食料工学会会長)

  4. 会議開催地
      中国北京市(国家会議中心)
  5. 参加状況  
       参加国数: 47か国 参加者数: 2070名、うち日本人30名
  6. 会議内容  
    • 日程及び会議の主な議題
      9月15日 9:30-13:00 執行役員会 
            議題:次々期会長、次期理事選挙結果報告、規約改正、次期専門技術部会理事、会計監査等総会提出議案の整理等
      9月15日 9:00-17:00 理事会
            議題:次々期会長、次期理事選挙結果報告、CIGR Journalの質の向上について対応策検討、2013年決算案審議、2015年予算案の審議
      9月16日13:00-15:00個別専門技術委員会
            議題:2013-2014年の各部会活動報告と次期(2015-2018年)活動方針検討
      9月16日17:00-20:00 CIGR 専門技術部会
            議題:2013-2014年の活動報告と、次期の部会長、理事の確認、2015年以降の活動方針の表明と検討
      9月17日 16:30-17:20 表彰式
            日本からは、木村俊範氏(前事務局長)が名誉会長に推挙された。 
      9月17日18:30-19:30 第52回総会
            議題:2015-2016年次期会長、次期(2015-2018年)理事、専門技術部会部会長・理事、
            規約改正の承認、会計監査の任命、2013年の決算と2015年予算案承認。
      9月16日-18日 基調講演、研究発表会
      9月19日 技術見学会

    • 会議における審議内容・成果
      1) 2015-2016年次期会長、次期(2015-2018年)理事、専門技術部会部会長・理事、規約改正の承認、会計監査の任命、2013年の決算と2015年予算案承認。
      2) CIGR Journalの質の向上について、執行役員会、理事会等で意見交換が行われた。
      3) 2016年のデンマーク・アアルフスでのカンフェレンスと2018年トルコ・アンタリアでのコングレス大会準備状況確認。
      4) 2020年カンフェレンスの開催地(カナダ・ケベック)の決定
    • 会議において日本が果たした役割
      2006年1月からCIGR事務局がドイツから日本に移転し、前川孝昭前事務局長(2006年-2009年)木村俊範前事務局長(2010年-現在)と続き、今期(2014-2017年)も梅田幹雄が事務局長職を引き継ぎ、CIGRの運営に大きな役割を果たしている。
      今回の世界大会でも議案書と審議議案の作成、表彰者の最終的なまとめ、表彰状・表彰盾の作成など、運営に組織委員会と並んで大きな役割を果した。
    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
      開会式では多くの多数のTVカメラが撮影していた。日本では農機新聞に会議の詳細が掲載された。


会議の模様

中国が威信をかけた大会で北京の国家会議中心という最高級の場所で開催され、開会式では政府要人の挨拶も行われた。4名の著名な基調講演者を招待し、また9つのセッションでも基調講演を設定し、中国らしい運営が行われた。
  参加国47か国、参加者数2070名(内外国人464人、日本から30名)
  発表件数1318件(口頭645件、ポスター673件、内日本14件)
参加者は多かったが、外国からの参加者は多くなかった。研究発表では講演会は時間通り運営され、最終日の発表でも多数の聴衆が出席して熱心に発表を聞いていたのは好感が持てた。研究発表では農業機械関係が口頭168件、ポスター226件で、次にポストハーベスト口頭117件、ポスター120件と多く、参加者の4分の3が中国人ということを考えると、中国では現在、農業機械化が課題となっていることがうかがえた。日本はセッションの基調講演を4件行うなどそれなりの存在感を示したが、参加者は多くなかった。
アフリカ勢の参加は、前回スペインのバレンシアで地理的に近かったため、多かったと思ったが、今回は離れているにもかかわらず参加者が多く、CIGR活動が真の国際農業工学会となりつつあることが感じられた。
理事等は国内での研究・学会活動を経験した人が多く、知識と経験が豊富なことは結構であるが、若い研究者に活躍の場を与えることが課題であると感じた。


次回開催:

  • 1)会期 平成 27 年5月26日から28日まで (3 日間)
    • 開催地: ロシア共和国ペテルブルグ市
    • 主催機関:国際農業工学会第5専門技術部会(CIGR Section V)
    • 後援機関:国際農業工学会他
    • 名称:”XXXVI CIOSTA & CIGR Section V Conference 2015”
    • 所在地: Park Inn Pulkovskaya Hotel ,Pobedy Square, St. Petersburg 196240 Russia
    • 主なテーマ:執行役員会、理事会、専門技術部会、CIGRの活動計画検討、決算の承認、予算の決定、CIGR主催各種会議の検討、2017年からの次々期会長、及び2018年からの事務局長の検討を予定している。
  • 2)会期:平成28年6月26日から6月29日まで(4日間)
    • 開催地:デンマーク Aarhus市
    • 主催機関:国際農業工学会(CIGR)及びAarhus大学
    • 名称: The 4th CIGR International Conference-AgEng Confrence-2016 ‘Robotics, Environment and Food Safety’
    • 所在地:Department of Engineering, Aarhus University, Blichers Alle 20, 8830, Tjelo, Denmark
    • 主なテーマ:執行役員会、理事会、専門技術部会、CIGRの活動計画検討、決算・予算の決定、CIGR主催各種会議の検討、2017年からの次々期会長、及び2018年からの事務局長の決定を予定している。

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