代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  (和文)   国際北極科学委員会(IASC)理事会・北極科学サミット週間
               (英文)   International Arctic Science Committee Council Meeting, Arctic Science Summit Week.
  2. 会 期  2014年 4月5日~11日(7日間)
  3. 会議出席者名  大畑哲夫
  4. 会議開催地  フィンランド国・ヘルシンキ
  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)
      参加国数:22カ国、参加者数:約450名、日本人参加者:約20名
  6. 会議内容  
    • 日程及び会議の主な議題:
      会期中、一日間に渡って、毎年実施している5ワーキンググループの報告、IASCネットワークの報告、アクショングループの報告がなされ、事務局体制に関する報告と議論が行われた。その後、2015年にとりまとめる北極研究10年計画(ICARPⅢ)の議論が行われた。これについては別途、セッションが設けられた。その後、IASCのパートナーと関係する重要な外部の動向に関する紹介と討議が行われた。最後に2015年の日本・富山開催を含む2017年までASSW の検討が行われた。決議が行われたのは、新役員、予算と新加盟国である。
    • 会議における審議内容・成果:
      複数のワーキンググループからの報告を見ると、今後の「積雪」の変化とその影響に関する関心が特に強い印象を受けた。他で特に議論があったのは、事務局体制の不足であり、参加国の協力(人員提供)とコミュニティーの若手の活用を通して補うことで意見の一致を見た。新委員長にはノルウェーのSusan Barr 氏が就任し、新たに副委員長としてアメリカのLarry Hinzman, ロシアのVasily Pavlenkoがなった。予算案が認められ、オーストリアが新規加盟国として承認された。また2016年のASSW開催国(都市)としてはアメリカ、2017年の開催国としてチェコが決まった。
    • 会議において日本が果たした役割:
      特段、日本が果たした役割というものはないが、来年2015年のASSW開催国として、準備状況等について「おもてなし」を含めて説明したところ、委員からは喝采を浴びた。
    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
         特になし。


会議の模様

北極環境科学の分野では、来年決まる予定のICARPⅢが重要な案件として存在しており、ASSWでは、それに向けた議論とその方法が大きな関心を集めていた。日本もこれに対応し、日本での議論を活発化し、国際コミュニティーに対してより強くインプットする必要がある。
次回開催国は「日本」であり、このICARPⅢとともに科学シンポジウムであるISAR-4も含まれることになる。いろいろな意味や側面での日本のプレゼンスを打ち出す戦略を練っておく必要があろう。

次回開催予定 2016年4月23-30日


国際北極科学委員会(IASC)理事会・北極科学サミット週間


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