代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  (和文)   第5回農業工学のトレンド(CIGR後援会議)、およびCIGR執行役員会、理事会、技術委員会等
               (英文)   The 5th International Conference on Trends in Agricultural Engineering (TAE)
  2. 会 期  2013年 9月3日~6日(4日間)
  3. 会議出席者名   木村 俊範
  4. 会議開催地
      チェコ生命科学大学工学部、プラハ市、チェコ共和国
  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)
    参加国数:25か国
      Belgium, Brazil, Bulgaria, France, Greece, China, Indonesia, Iran, Japan, Kazakhstan, Latvia, Lithuania, Mexico, Pakistan, Poland, Romania, Russia,
      Saudi Arabia, Slovakia, South Korea, Taiwan, Turkey, USA, U.K.
    参加者数:195(海外:101)
    日本人参加者数:7
      木村俊範(連携会員、CIGR事務局長)、梅田幹夫(連携会員、次期CIGR事務局長)、岸田義典(連携会員、CIGR理事)、
      二宮正士(CIGR第7技術部会長)、他に新潟大学大学院生2名、東京大学大学院生1名
  6. 会議内容
    • 日程及び会議の主な議題
      今回ビジネスミーティングを開催する第5回農業工学のトレンドは当地プラハで3年毎に開催される国際会議であり、当初は東欧諸国が対象のローカルイベントとみなされたが、回を重ねる毎に参加対象が広がり(今回参加国数25)、存在感が増しつつある。
      (1)CIGRビジネスミーティング
      9月3日13:00~15:30 CIGR Presidium Meeting(於:工学部VIP会議室)
      主な議題:①2014年実施の次次期会長、理事、技術部会役員選挙準備②2014年北京大会における表彰候補者選出と式典③CIGR規則の部分改訂と整備④世界におけるCIGRの主導性向上⑤会員状況⑥ジャーナル、ニュース、Websiteの将来戦略等について審議
      同日16:00~17:30 CIGR Executive Board Meeting(於:工学部会議室)
      主な議題:①前回ミニッツ(Spain、2012年)の確認②2014年選挙③PMの活動報告④会員の入退会⑤2012年決算、2014年予算⑥2014年表彰受付⑥新規イベントの承認等を審議
      9月5日17:00~18:45 CIGR Technical Board Meeting(於:工学部VIP会議室)
      主な議題:①各技術分科会からの報告②ワーキンググループ(WG)活動報告と新規WGの設置申請③ジャーナル閲読の改善④技術分科会役員、委員の選挙について等を審議
      (2)学術プログラム(9月4日~6日)
      9月4日午前9:00から開会式、引き続いて3件の基調講演があり、以後9月5日夕刻まで下記6分野のシンポジウム(口頭発表75件)、ポスター発表(66件)が実施された。
      Symposium A: Precision Farming, B: Energy Sources, C: Physical Methods in Agriculture, D: Agricultural Engineering, E: Soil Management and Protection, F: The Others
    • 会議における審議内容・成果
      ビジネスミーティングに共通する重要議題につき報告する。2014年CIGR役員選挙(任期開始2015年1月)につき、候補者選出方法、実施予定を審議し、特に重要な次次期会長の候補者発掘委員会(仮称)を設置し、関連する規則の整備を進める。CIGR Statutesの再任制限を順守して理事、技術分科会役員・委員の選出を行うことが確認された。候補者の集約は12 月末を目途とし、続いて選挙公告等に入ることとした。
      2014年中国大会における表彰についてアワード委員会からの現況報告を得、候補者推薦を各会員組織、技術分科会、Journal編集委員会に強く呼びかけることとした。
      2012年決算、および2014年予算を審議し、予算との関連でニュース配信辞退に伴う日本の年会費減額(6,900$から5,100$)が認められた。
      組織に関連し、インドネシアのナショナルメンバー入りが理事会で承認され、2013年からの活動が可能になった。一方、永年にわたる会費未納や活動停止状態の会員の措置について意見交換があった。
      CIGR Newsletterが100号に達し、特別号と通常版を年内に発行予定であることが事務局長から報告があり、さらに、後続号からOn line化を進めることとした。関連し、CIGR Website等の見直しを推進する。
      理事会において、次回世界大会(2014年、北京)の準備状況の概要が現地実行委員から報告された。また新規共催行事として2014年11月京都で開催予定の植物工場に関するシンポジウムが認められた。
    • 会議において日本が果たした役割
      ビジネスミーティングにおいては、現CIGR事務局長である報告者が全体の企画運営を統括し、全て遺漏なく進行した。また、理事会には岸田連携会員が出席して担当案件の報告をした。また執行役員会と理事会には次期事務局長の梅田連携会員がオブザーバ参加した。さらに技術委員会には二宮第7技術部会長が出席して活動報告等を行った。理事会では、監事である真木連携会員(欠席)からの監査報告文書が採択されて2012年決算が承認された。
      一方、学術プログラムにおいては、わが国研究機関から4件の口頭発表、1件のポスター発表があった。

会議の模様

9月4日の開会式においてDa-Wen Sun現CIGR会長による挨拶とCIGRの組織・活動概要に関するプレゼンがあった(添付写真1参照)。 TAE会議全体としての印象は、規模は大きくないものの手際よくプログラムが進行され、また間際の予定変更や発表キャンセルが少なく好感が持てた。次回(2016年)にはさらに発展した会議になるものと期待される。


次回開催予定2014年9月16日~19日、第18回CIGR世界大会、中国(北京)

No.1 開会式でCIGRの概要を説明するDa-Wen Sun会長 基調講演の聴講風景
No.1 開会式でCIGRの概要を説明するDa-Wen Sun会長 基調講演の聴講風景
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