代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  (和文)   国際地震学・地球内部物理学協会 総会
               (英文)   International Association of Seismology and Physics of the Earth's Interior (IASPEI) General Assembly
  2. 会 期  2013年7月22日~26日(5日間)
  3. 会議出席者名  
    佐竹健治
  4. 会議開催地  スエーデン エーテボリ市(Göteborg)
  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)
      IASPEIへの参加国数は48、参加者数は454名、日本人参加者数は64名
      同時に開催されたIAHS, IAPSOを合わせると、参加者数は約1100名、日本人参加者は113名。
  6. 会議内容
     本会議はIUGG(国際測地学・地球物理学連合)に属する8つの協会のうち、 IAHS(国際陸水学協会)、IAPSO(国際海洋学協会)、IASPEI(国際地震学・地球物理学協会)の合同総会で、Knowledge for the Future がメインテーマであった。
     初日の7月22日は午前中にIASPEI独自の開会式・基調講演があり、午後は3協会共催の基調講演が3件あった。このうち2件は日本からの参加者による発表であった(京都大学 Mori教授、土木研究所 竹内氏)
     23日~26日には地震学に関する36のシンポジウムが開催され、330件の口頭発表、200件のポスター発表があった。26日には昼休みに、地震学者と社会とのかかわりについての公開討論が行われ、夕刻には閉会式があった。

会議の模様

会議の内容は地震観測、震源の物理と予測、地球内部構造などの地震学全般にわたり、IAPSO,IAHSとの共同セッションとして統計的手法、津波、海底観測などのテーマもあった。また、2009年のイタリア・ラクイラ地震に関して、政府の委員会に参加していた地震学者が起訴され一審で有罪判決が下ったこと(ラクイラ事件)から、Socioseismologyというセッションが設けられたほか、公開討論会が開かれ、ラクイラ事件の概要、各国で地震学者が政府などの委員会にどのように関与しているかの報告や議論が行われた。
今年(2013年)は、日本及び世界の地震学の創始者ともいえるJohn Milneの没後100年であることから、初日の開会式では、英国を中心とした地震学の歴史に関する講演と、Milneの生涯についての映画(最近作成された)が公開された。
 IASPEIでは世界のいくつかの地域についても委員会を作っており、来年(2014年)は、アジア、ヨーロッパ、南アメリカ、アフリカで地域ごとの学会が開催される予定である。次回のIASPEI総会は、2015年6月22日~7月2日に予定されているIUGG総会の一部として開催される。

次回開催予定 2015年6月22日~7月2日

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