代表派遣会議出席報告

会議概要

1 名 称   国際農業工学会2012年国際会議、及び執行役員会、理事会、総会等
       (CIGR-AgEng2012, International Conference of Agricultural Engineering ‘Agriculture & Engineering for a Healthier Life’)

2 会 期 2012年 7月7日~12日(6日間)
3 会議出席者名 野口 伸(CIGR分科会委員長)、木村俊範、真木太一、梅田幹雄
4 会議開催地 バレンシア市(バレンシア国際会議場及びメリア・ホテル)(スペイン国)
5 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)
        参加国数:62か国
        参加者数: 1093名、うち日本人62名

6 会議内容
・日程及び会議の主な議題
 7月7日 9:30-13:00 執行役員会
 議題:次々期会長、次期事務局長選挙結果と理事会、総会提出議案の整理等
 7月7日 15:00-18:00 理事会
 議題:次々期会長、次期事務局長選挙結果報告、CIGR Journalの質の向上について対応策検討、2011年決算案審議、2013年予算案審議
 7月8日 10:00-13:30 専門技術委員会
 議題:2011年各部会の各部会活動報告と、CIGR Journalの充実検討
 7月8日 15:30-17:00 技術部会
 議題:各部会に分かれて2012年・2013年の活動方針検討
 7月9日 18:30-19:30 第52回総会
 議題:次々期会長、次期事務局長選挙結果、2011年決算報告、2012年、2013年予算案、その他について了承
 7月9日-11日 サイエンティフィック・プログラム
 ジョイント開催されたEurAgEngの発表と合わせて、基調講演3件、口頭発表731件、ポスター発表807件の発表が行われた。組織委員会の努力で、運営は時間通り組織的に行われ、発表のキャンセルも前回大会より少なくなり、熱心な討議が行われた。
・会議における審議内容・成果
 1)2013-2018年次々期会長、2014-2017年次期事務局長の選挙結果が了承され、決定した。
 2)CIGR Journalの質の向上について、執行役員会、理事会、技術部会等で様々な角度から意見交換が行われた。CIGR Handbookの無料ダウンロード化は発展途上国の農業工学の発展に寄与しているとの報告があった。
 3)決算と予算案の承認
 4)2014年以降の大会準備状況確認、2018年コングレス開催地の決定
・会議において日本が果たした役割
 2006年1月にCIGR事務局がドイツから日本に移転し、前川孝昭前事務局長(2006年-2009年)木村事務局長(2010年-現在)の公平かつ透明性の高い運営が国際的に高く評価され、さらに4年(2014-2017年)日本で事務局長を担当して欲しいとの声となった。国際会議の運営には、組織委員会と並んで事務局長と事務局が裏方として運営に大きな役割を果たすため、北海道大学の事務局の貢献度は高く評価される。
7 会議の模様
 開催国がアフリカに近いことと、アフリカの経済発展に伴う農業振興の必要性から、サブサハラを含むアフリカ諸国の農業機械化についてのセッション・発表が増加した。先進畑作国における農作業の自動化が課題の講演会場には入りきらない聴衆が集まった。再生可能エネルギー、情報、ポストハーベスト・食品加工技術関連発表が多く、現在の研究の動向を表していた。今後CIGRとしては、先進畑作国での自動化や精密農業などの高度な農業、アフリカを中心とする発展途上国の農業、及びアジアモンスーン地帯の経済発展と食料確保という3つの課題に取り組む必要がある。人類が存続するために食料確保は変わらぬ課題であり、農業工学の重要性を再認識する会議であった。
 日本の事務局の努力で、学会運営の公平さ、透明性は確保でき、2014年から4年間引き続き日本で事務局を担当することとなった。世界経済の停滞傾向、関連して為替レートの激しい変動に対応できる財政健全化が今後の課題である。

次回開催予定:
 1)平成25年9月2日から9月6日まで(5日間)
  開催地: チェコ共和国・プラハ
  主催機関:チェコ農学会・チェコ生命科学大学工学部
  後援機関:CIGR国際農業工学会他
  名称: The 5th International Conference “Trends in Agricultural Engineering 2013”
  所在地: Czech University of Life Science Prague, Faculty of Engineering, Kamycka 129, 16521 Prague 6-Suchdol, Czech Republic
  代表者: Prof. Martin Libra
  主なテーマ:執行役員会、理事会、技術部会、専門部会、CIGRの活動計画検討、決算・予算の決定、CIGR主催各種会議の検討、2014年からの次期役員候補者ノミネーション準備

 2)平成26年9月14日から9月19日まで(6日間)
  開催地:中国 北京市
  主催機関:国際農業工学会(CIGR)及び中国農業機械化科学院(CAAMS)
  名称: XVIII CIGR World Congress 2014 Agricultural & Biosystems Engineering ‘Upgrading Our Quality of Life’
  所在地:Chinese Academy of Agricultural Mechanization Sciences (CAAMS) No.1 Beishatan Beshengmen Wai Beijing 100083 Chaina CIGR HQ: Graduate School of Agriculture, Kyoto University Oiwakecho Kitasirakawa Sakyoku Kyoto 605-8502, Japan
  代表者:Prof. Shunjun LI、Prof. Langfang ZHANG (Local Organizer)
      Prof. Mikio Umeda (Secretary General of CIGR)
  主なテーマ:執行役員会、理事会、技術部会、専門部会、総会、表彰等、役員選挙の執行と当選役員の決定、CIGRの活動計画検討、決算・予算の決定、CIGR主催各種会議の検討
このページのトップへ

日本学術会議 Science Council of Japan

〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34 電話番号 03-3403-3793(代表) © Science Council of Japan