代表派遣会議出席報告
会議概要
1 名 称 国際社会科学団体連盟・常任理事会
(IFSSO(International Federation of Social Science Organizations)Executive Board Meeting)
2 会 期 2012年5月29日~30日(2日間)
3 会議出席者名 小松照幸(国際協力分科会委員) 西原和久(国際協力分科会委員)
4 会議開催地 ジャカルタ
5 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)
参加国:6か国
参加者:13名
日本人参加:上記2名
6 会議内容
・日程及び会議の主な議題
本理事会は、前回2011年11月19日にフィリピンにおいて行われた理事会の決定内容の整理と今後の方針の確認が主な議題であった。
・日程及び会議の主な議題および会議の内容、そして決定事項
5月29日
1:会長・役員挨拶・参加者自己紹介
2:理事の追加と交代:前回の理事会で理事の定数も含め、若干の混乱があったので今回、最終的に理事及び執行部の確認を行った。その結果、日本からは西原和久が理事として、引き続き活動することが確認され、またインドの理事は、本務の所属機関の変更に伴い、理事の交代が必要となり、それも承認された。
3:事務局の変更に伴う業務分担の再確認:事務局は前回の理事会でフィリピンからジャカルタに移ることが決まったが、これまでの活動の継続性も加味して、事務局機能のうち、IFSSOのNewsletterは引き続き、フィリピンの旧事務局が行うことが了承された。
なお、執行部の構成は以下のとおりである(任期は2年間)。
会長 Dr. Nestor Castro /Philippines
第一副会長 Dr. Keokam Kraisarophong /Thailand
第二副会長 Dr. I Ketut Ardhana /Indonesia
事務局 Dr. Yekti Maunati /Indonesia
4:参加国・参加団体・個人会員の新規加入について
参加団体として、The World Social Sciences and Humanities Networkが正式に加盟した。なお、それ以外にも参加を検討中の国家研究機関があることが報告された。
5:今後の活動日程の確認と決定
2012年秋にタイ・バンコクでのワークショップ開催が決まり、今後詳細な予定を立てることが決まった。担当は、National Research Council of Thailandで、そのワークショップの責任者はDr. Keokam Kraisarophong (ChulalongKorn University).が担当することになった。
2013年の大会は、インドが理事の交代で新理事の負担が大きいことを考え、トルコのイスタンブールでの開催が決まった。なお、トルコにおける大会の主題も議論され、東西交流、貧困、移民、環境などの候補が上がったが、今後検討することとなった。
なお、2015年隔年総会は、東京での開催が決まった。日本学術会議との共催になると思われ、会場は成城大学(東京)などが予定となることも合わせて報告された。
6:なおこれまでの財務報告がなされて了解され、最後に新会長から、初日の挨拶があった。
5月30日
この日の午前中は、前日の議論のまとめ(議事録)が配布され、その確認の作業をし、午後は、市内の社会見学の時間となった。
・会議の成果、および会議において日本が果たした役割
理事会の今回の会議に関しては、前回、若干の混乱があったので、その整理がなされたのが、第一の成果。そして、今後の予定として、おおむね今後3年間の方向性が決まったことが、第二の成果である。
なお、小松照幸前会長は、顧問(Adviser)となり、理事会及び今後の大会等に関して、これまでの運営経験に基づく的確なアドバイスを行った。そして、西原理事は、次々回(2015年)の大会の東京開催提案を引き受けるなど、今後のIFSSOのより一層の活性化に向けて少なからぬ役割を果たすことになった。