1 名 称 宇宙空間研究委員会第38回科学会議
Committee on Space Research, The 38th Science Assembly
2 会 期 22年 7月18日~24日(7日間)、 但し、Council Meetingが17,25日、学生向けプログラムが17日に行われた。
3 会議出席者名 佐々木晶(日本代表)、中村卓司(C委員会副委員長、C/A委員会リエゾン委員)
4 会議開催地 ブレーメン国際会議場(ドイツ連邦共和国・ブレーメン市)
5 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者) 64カ国、3003名参加 日本人は325名
6 会議内容
・日程
7月17日 ISEB 学生ガイダンス
7月17日/25日 Council meeting:役員選出、次回開催地等
7月18-24日 サイエンスセッション
7月21日 C委員会 ビジネスミーティング:次回セッション等
・ 会議における審議内容・成果及び会議において日本が果たした役割
サイエンスセッション、ビジネスミーティング共に多数の日本人が参加・参画している。C委員会(地球および惑星の上層大気および標準大気)関係の講演は衛星・地上観測、モデリングなどが高度化してレベルの高いものが多く、多数の聴衆の興味をそそった。C委員会の分野においては、日・米・欧をはじめ中国・インド・南米など広範な地域から多くの研究者が集まる2年毎のCOSPAR科学会議は、種々の国際会議中でも参加して満足度の高い会議であると言える。
7 会議の模様
会議全体およびCouncil Meetingについては佐々木晶委員長から報告があると思われるので、私が単独で出席した部分について報告する。 7月17日のISEBガイダンスは、JAXA, ESA, NASA等が旅費サポートして科学総会に参加している学生に対するガイダンスで50名程が参加していた。各委員会(commission)の委員長(または代理)が委員会の構成や研究テーマを紹介した。学生からはとくに今後の惑星ミッションなどの質問が多く出た。これからセッションに参加する学生にとってよいガイダンスになったようである。
サイエンスセッションのうち、C委員会のセッションではとくに地球大気の下層から超高層大気、中性大気から電離大気・プラズマ大気にかかる相互結合の講演と議論が活発に行われた。近年の斬新な衛星観測、高度になった数値モデリング、そして充実した地上観測などが相まって長年課題でありながら情報が欠如していた上記の課題に光がさしてきた感がある。同テーマは今後数年の議論の中心課題になると思われるが同時にSCOSTEPのCAWSES-II
タスクグループ4の課題とも深くかかわるものである。C委員会のセッション全体では、774件の講演アブストラクトが投稿され、総計53の半日セッションが行われた。
C委員会ビジネスミーティングでは、役員の改選(副委員長)と報告(sub-commission, Task group)、次回のセッション提案とりまとめなどが行われた。C1の副委員長に名大・塩川和夫教授が再選、IRIタスクグループの副委員長に北大・渡部重十教授が選出、中村がA委員会とのリエゾン委員に再任(C委員会副委員長と兼任)された他、セッションコンビーナ(MSO,
DO)にも多数日本人が入っており、ここ数年C委員会での日本人の活躍が目立ってきている。
次回開催予定: 2012年7月インド・マイソールにて。
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