日本学術会議 トップページ > 代表派遣 > 代表派遣結果等
 
代表派遣会議出席報告
1 会議概要
1)名 称 (和文) 第8回IAHS科学会議・第37回IAH学術大会共同会議
       (英文)  8th IAHS Scientific Assembly & 37th IAH Congress A Joint International Convention
2)会 期 平成21年9月6日から平成21年9月12日まで(7日間)
3)会議出席者名 嶋田 純
4)会議開催地  ハイデラバード(ハイデラバード国際会議場)、インド
5)参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)  約26カ国、600?800名、日本人参加者20?30名 
6)会議内容

・日程及び会議の主な議題
9月6日:登録、開会式(挨拶、記念講演)、バンケット
9月7日:共同セッション3、IAHSセッション1、IAHセッション1
9月8日:共同セッション4、IAHSセッション2、IAHセッション1、
9月9日:会議巡検(ハイデラバード周辺の水利用、地下水利用)夜はIAH総会
9月10日:共同セッション2件、IAHSセッション2件、IAHセッション2件
9月11日:共同セッション2件、IAHSセッション3件、IAHセッション1件、閉会式
・会議における審議内容・成果
 今回はIAHとIAHSの初めての共同会議であったが、温暖化に伴って脆弱さが危惧されている水資源の総合的な管理を目指して、水に関連する双方の学会が連携した活動を行うことは重要であり、今後とも機会を見て同様の取り組みを強化してゆきたいという共通した見解がえられた。温暖化に伴う水資源の持続的利用(水量と水質の双方)、表流水と地下水の相互作用、都市域における地下水環境の保全、乾燥地域での持続的水利用に対する研究成果の展開等が具体的なシンポジウムの成果と言えよう。総会で審議された主な事柄は以下の通りである。
・会議において日本が果たした役割
 日本人研究者によりIAH,IAHS,共通シンポ等への発表が合計25件あった。
・その他特筆すべき事項
 半乾燥地で且つ岩盤地下水を主体とするインドでは、加速度的に増加する人口を養うための水資源が温暖化とともに逼迫しており、人口増加に伴う農業生産に必要な水資源の持続的確保と共に大きな課題である。これらの社会的背景を持つインドにおいて水関連学会の共同国際会議が開催されたことは、開催国にとって非常に重要であり、今後の関連研究への開催国インド国内での支援が大きく好転するものと思われる。
2.会議の模様
 IAHとIAHSの合同会議であったため、共同のシンポジウム4件、共同ワークショップ4件が実施されると共に、それぞれの学会のシンポジウムがIAHで3件、IAHSで7件と盛りだくさんな学会であった。会期が1週間弱と限られているためこれらのシンポジウムは毎日6つの会場で平行開催され、その合間にポスター展示やブース展示が行われるという大規模な学会であった。地域的に不便なところでもあり、これまでに比べて日本人の参加は両学会ともに少なかったが、ドイツとイギリスを中心とした西欧からの参加が多く、インドの水資源開発の関連と思われる。
 IAHの次回38回大会は、2010年9月にポーランドのクラコワで開催が予定されており、既にファーストサーキュラーと関連HPが立ち上げられている。またIAHSの次期大会は、IUGG総会と連携して2011年6月2日から7月8日にかけてオストラリアのブリスベーンで開催予定である。
次回開催予定 
 2010年9月12日から17日
   
 
  会議初日の開会式風景                会議場にて嶋田委員

このページのトップへ
日本学術会議 Science Council of Japan

〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34 電話番号 03-3403-3793(代表) © Science Council of Japan