日本学術会議 トップページ > 代表派遣 > 代表派遣結果等
 
代表派遣会議出席報告
1 会議概要
1)名 称 (和文) 国際微生物学連合理事会
      (英文)  IUMS (International Union of Microbiological Societies, ) Executive Board Meeting
2)会 期 平成21年4月16?18日(3日間)
3)会議出席者名 冨田房男
4)会議開催地 オランダ アムステルダム
5)参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)  参加国10カ国、参加数13名、日本人参加者2名
6)会議内容
 2008年度の理事会が王立オランダアカデミーで開催された。正規の会期は17日から18日までと予定されていたが、16日の夕食から実質的な打ち合わせが始まった。日本からただちに飛んだためやや疲れていたが、17日からの予定の説明があった。審議内容は、多岐にわたるが通常のIUMSの業務に関わるところは例年大きな変化はなかった。しかしながら他の国際機関(WHO, FAO,ICSU etc.)との関係はより一層明らかにする必要がある。ICSU(国際学術会議連合)には年会費を支払っている割にはそこへの影響力がなさ過ぎる。もっとIIUMS特に微生物学分野の存在が薄い感じがするのでより一層の努力が必要である。これに加えて、最近の3年ごとに解されるIUMS Congressへの参加人員の少ないことを問題にして、次回の開催(2011 札幌)の準備状況を冨田房男から報告をした。これは、前回のイスタンプールでの理事会にて決定されたIUMS理事会への次回参加国の組織委員会の代表を参加させることとしたことによる。つまり、このところ参加者が減少の傾向をたどっていることに危機感をもって、ことに当たろうとしていることの現われでもある。冨田房男から順調に準備が進んでいること特に開催に当たり最も重要なプログラムに関しての会合が行われていることを報告し、好評を得ている。しかしながらその会議のあり方について確認がなされ、以下に示すような構成であることを再確認した。

 この図に示されている、他の委員会についても確認を取った。これをもとに8月3日(予備日4日)にIUMSのそれぞれのDivision Vice-Chairsを日本に迎えて、いよいよ確実な一歩を踏み出すことになった。また、9月16,17日に札幌に会長(Dr. Daniel Sordelli),事務局長(Dr. Robert Samson)、財務担当理事(Dr. Heinz Zeichhardt)を迎えて、開催会場の見学とOutreach Activityとして一般を対象とした公開講演会を9月16日に札幌の会場(国際コンベンションセンター)で開催することとなった。
 本年もインフルエンザがメキシコで流行しており、微生物による感染症は、大きな問題である。また一方、地球温暖化を含む環境問題を考える上でバイオエネルギーの問題は大きなものでこれに対する応用微生物学の貢献も大きく期待されるところである。
 このような観点からも、次回の会議の標語である「The Unlimited World of Micobes」がより一層注目されるものと言える。
 次回(2011年札幌)への参加者を多くすることは、大切なことであり、ここで世界で大きなこの分野の学会であるASM(米国微生物学会)とFEMS(欧州微生物学連盟)に、札幌と同時期に大きな会合を持たないように要請をし、この方向でそれぞれの理事も動くとの同意を得た。










このページのトップへ
日本学術会議 Science Council of Japan

〒106-8555 東京都港区六本木7-22-34 電話番号 03-3403-3793(代表) © Science Council of Japan