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代表派遣会議出席報告
1 会議概要
1)名 称 (和文)国際純正・応用化学連合(IUPAC)の術語・命名法・記号に関する部会間委員会(ICTNS)
      (英文)International Union of Pure and Applied Chemistry(IUPAC), Interdivisional Committee on Terminology, Nomenclature and Symbols
2)会 期 2007年8月7日-8日
3)会議出席者名 Bernardo J. Herold (Secretary、ポルトガル)、Ture Damhus(デンマーク)、John Corish (アイルランド)ほか12名  
4)会議開催地 トリノ(イタリア)   
5)参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)10カ国、15名、日本人参加者1名
            
6)会議内容
・会議の主な議題
  
 前回の本委員会(2005年8月16,17日北京で開催)の総括報告
 処理中の出版物および論文審査状況の検討
 IUPAC各部会委員会等からのICTNSへの報告とそれらの内容の審議
 IUPACへ提出する報告の取りまとめ
 ICTNSを構成する委員の選出                   
・会議における審議内容
 ICTNSはIUPACが外部に向かって発表するすべての報告、論文を含むすべての書類に目を通して、術語、命名法、記号についてIUPAC内の各部会、その他常置委員会相互の間で齟齬をきたさないようにする責任を負っている。このため、関係する事項はきわめて多岐にわたる。
・会議において日本が果たした役割      
 日本化学会の命名法小委員会(委員長:荻野博)においてIUPACが2005年11月に発行したレッドブック(Nomenclature of Inorganic Chemistry)を日本語に翻訳することを決定し、翻訳作業が開始されている。この決定を本委員会に報告し、歓迎された。ICTNSからは翻訳作業中に見つかった原本の誤り等を報告するよう要請された。なお、スペイン語約のレッドブックが2007年6月に出版されている。
・その他特筆すべき事項
 ICTNSの委員長John W. Lorimer教授は健康上の理由で委員会を欠席した。代わりに事務局長(Secretary)Bernardo J. Herold教授の司会のもとで委員会が行われた。
2.会議の模様
 ICTNSは役割上、その活動はきわめて地味なものである。しかし、化学全体を支える重要な役割を担っている。討論の内容は多岐にわたり、しかもきわめて活発であった。たとえば、医化学者の国際組織(International Federation of Clinical Chemist: IFCC)が採用している命名法や単位とICTNS(したがって、IUPAC)のそれらとの間に不一致が見られる。IUPACは種々のいわゆる「カラーブック」を発行している。レッドブックは「無機化学命名法」、グリーンブックは「物理化学における量、単位および記号」といった具合である。医療科学の諸性質に関する術語および命名法の概要をシルバーブックとして出版の準備が進められている。しかし、この原稿の中にICTNS(したがって、IUPAC)として受入れがたい用語等も含まれているため、ICTNSとIFCC間で調整を急ぐこととなった。
 委員会は時間がいくらあっても足りない感じで、朝9時から17時30分まで、コーヒーブレイクと短時間のランチタイム以外は終日会議に当てられた。各委員の熱意と努力には非常に感銘を受けた。また、2年に1回の開催では不十分という印象を強く持った。
 なお、次回のIUPAC総会は2009年8月1日から8月9日までの9日間、イギリスのグラスゴーで開催が予定されている。ICTNSにはこの間の2日間が当てられる。


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