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代表派遣会議出席報告
1 会議概要
1)名 称 第14回国際地図学協会(ICA)総会及び第23回国際地図学会議(ICC)
      (英文)14th General Assembly of the International Cartographic Association and 23rd International Cartographic Conference
2)会 期 2007年8月4-10日(7日間)
3)会議出席者名 森田 喬(連携会員)・熊木洋太(連携会員)  
4)会議開催地 モスクワ(ロシア)   
5)参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)参加国数:63,参加者数:1,280,日本人参加者数:14
            
6)会議内容
 4日及び9日にICA総会が開かれ,過去4年間の活動の総括し,次の4年間の役員,活動計画等を決定した。5日から9日までの日程で行われたICCは学術的な会議であり,26のセッションでの542の研究論文の発表,29か国の1,380展の地図が展示された国際地図展,モスクワ大学等へのテクニカルツアー等が行われた。日本は,26セッションのうちの「インターネット位置情報サービス,モバイルマッピング及びナビゲーションシステム」セッションにおいて全体の議長及び5サブセッションのうち4サブセッションで共同議長を務めるなど,このセッションを主導した。国際地図展では,8つの分野ごとに優秀作品が選定され,日本から出展した「ビスタマップ旭川」がリクリエーション・オリエンテーリング地図部門で第1位の表彰を受けた。全ての日程は10日に閉会となった。 会議の様子                   
2 会議の模様
 全体的にデジタル地図,インターネット地図,GIS等に関する研究発表が多く,今後の地図学の課題として地理情報モデル,空間データ基盤政策と標準化,空間の可視化プロセスなど関連のものが指摘されていた。ただし問題点を指摘し今後の研究方向を示す発表が多く,十分な検証を経た研究成果はあまり多くなかったように見受けられた。また,盛況ではあったが,プログラムに掲載された700編近くの論文のうちキャンセルされたものも多く,セッションによっては低調であった。  
 会議の運営に関しては,登録手続き,会場案内,予定等の情報連絡が不十分で,若干の不満を感じた。会議の様子  
 次回の会議は2009年11月15日から21日まで,サンチアゴ(チリ)で開催される。次々回(2011年)はパリで開催されることに決定された。


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