タンパク質の構造・機能研究の総合戦略の提言
委員会名  第4部,第7部
報告年月日  平成13年3月26日
議決された会議  第956回運営審議会
整理番号 18期−67

作成の背景

 科学技術会議政策委員会は「平成13年度科学技術振興に関する重点指針」(平成12年6月29日発表)において、ゲノムサイエンスのさらなる振興とその拡大推進の一環として、バイオインフォマティクスおよびタンパク質の構造・機能研究をとりあげることを提言した。 

現状及び問題点  

 また、中央省庁再編の一環として発足した総合科学技術会議においても、本年3月22日に提出された「科学技術に対する総合戦略について」に対する答申の中で、プロテオミクス、タンパク質の立体構造解明、バイオインフォマティクス等が重要政策としてとりあげられている。第4部および第7部は、附置小委員会の調査ならびに検討所見を踏まえ、21世紀におけるタンパク質の構造・機能研究の在り方、特に新しい「目的提示、使命達成型」プロジェクト研究の展開にかかわる諸問題を整理し、その効率的実行に関する提言をとりまとめた。 

改善策・提言等

@ 新しいタンパク質科学の振興に関わる公的議論の必要性
プロテオミクス、構造ゲノミクス、構造生物学、バイオインフォマティクス等の新しいタンパク質科学の振興に関わる学術行政を、専門家の参加を得て論議する公的委員会の設置を提言する。
A 目的提示、使命達成型の新しいタンパク質科学のための研究拠点の整備プロテオミクス、構造ゲノミクス、バイオインフォマティクスの3分野に目的提示、使命達成型の新規国家プロジェクトを立ち上げ、その使命達成のための複数の適正規模の研究拠点の新設を提言する。
B 新しいタンパク質科学の振興、推進、支援に関わる研究推進機構の必要性プロテオミクス、構造ゲノミクス、構造生物学、バイオインフォマティクス等の新しいタンパク質科学の振興、推進、支援に関わる研究推進機構を設けることを提言する。
C ゲノム統合科学の研究基盤の拡大と教育機構の整備 
ゲノム統合科学が領域融合型の新しい自然科学の基礎となることの認識に立ち、大学などを中心とする教育、研究機構を整備することを提言する。

報告書原文  全文PDFファイル(397k)

キーワード  青色のキーワードをクリックすると解説文がご覧になれます。

1.ゲノム総合科学とは?2.我が国の立ち遅れ3.プロテオミクス研究の意義と波及効果
4.完全長cDNAライブラリーの構築5.構造ゲノミクスとは?

関連学協会
薬学関連学協会、生物学関連学協会、医学関連学協会


Copyright 2010 SCIENCE COUNCIL OF JAPAN