リサイクル工学の新展開
委員会名  エネルギー・資源工学研究連絡委員会
リサイクル工学専門委員会
報告年月日  平成15年7月15日
議決された会議  第996回運営審議会
整理番号 18期−9

作成の背景

地球環境問題の顕在化から我が国のみならず全世界において循環型社会形成の必要性が指摘されている今日、その実現のための大きな柱の一つとしてリサイクル工学の重要性が高まっている。
社会のリサイクルに対する考え方は未だ定まっておらず、リサイクル工学の立場を明らかにし、リサイクル工学教育の指針を示す必要がある。

現状及び問題点  

リサイクルの意味を十分に理解してもらうため第17期でリサイクル工学の定義を行ったが、以後さらにリサイクルの議論が広がり、真の循環型社会に適応するために今期再定義を行った。
産業のあり方でリサイクルの考え方も多様であり、産業に対応する学協会を横断して議論する場が必要であるが、そのような役割を果たす機関がない。その機能を本専門委員会が担い、実行の場としてリサイクル工学シンポジウムを開催した。

改善策・提言等

地球環境問題の解決に向けて循環型社会構築に資するリサイクル工学の立場として、これからのリサイクルは物質の自然循環と人工循環の調和を図り、廃棄物の発生抑制、エネルギー・資源の高度利用を促進する必要がある。
リサイクル工学がカバーする領域は典型的な学際領域分野であり、大変広範であることが認識されつつある。この分野の教育研究を推進するため、各大学等においてシステム的にリサイクル工学部もしくは循環型社会形成学研究科等の教育研究組織の設置を進めるべきである。
各学協会、産業分野におけるリサイクルに関する考え方は未だ必ずしも一致していないが、各分野がかかえるリサイクルに関する問題点は一つの学協会の範囲では対応できないことは十分に認識されている。改めて学協会横断的な取り組みが必要であり、広く議論を行う場の設立を推進したい。

報告書原文  全文PDFファイル(28k)

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1.リサイクル工学の定義2.リサイクル工学部(資源循環工学部)−リサイクル工学教育
3.循環型社会形成学研究科−リサイクル工学教育

関連学協会
化学工学会、軽金属学会、資源・素材学会、自動車技術会、日本金属学会、日本建築学会、
日本原子力学会、日本鉄鋼協会、日本非破壊検査協会、廃棄物学会、マテリアルライフ学会


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