新しい価値観の確立と古典学研究所の設置について
委員会名  語学・文学研究連絡委員会
東洋学研究連絡委員会
西洋古典学研究連絡委員会
報告年月日  平成12年3月27日
議決された会議  第933回運営審議会
整理番号 17期−38

作成の背景  

本報告は、第17期第1部内の3研究連絡委員会(語学・文学、西洋古典学、東洋学)において検討された構想を内容とする。

現状及び問題点 

1. 科学技術の発展とグローバル化の進展は、種々の局面における総合的かつ迅速な判断を要請しており、それを可能にする「新しい価値観」の形成が緊要となっている。
2. 人類の精神遺産である古典の科学的究明によって、諸文明や諸民族精神の明晰な認識が可能となる。これに基づくならば、偏りのない、堅実で豊穣な新しい価値観が生まれるであろう。
3. 現在日本の古典学界は、新しい古典学を創造するべき時期にあり、またそのことを各国から強く期待されている。

改善策・提言等

 わが国に古典研究の世界的中心を創設し、新しい古典学(一般古典学)を確立するため、大学共同利用機関としての「古典学研究所」の設置を提言する。それは日本の新しい価値観形成に資するばかりでなく、世界に対する日本の重要な貢献となるであろう。
 新研究所は、中心部(定員約20名)と周辺拠点(大学等)からなるネットワーク型の組織を備え、古典学諸領域の連携、ならびにミクロ研究(写本研究)とマクロ研究(文明研究)の連携を研究の中核的方法とし、それに応じた構造を有する。またデータベース構築、情報処理技術活用、および国際学界との緊密な連係を重視するものとする。

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古典学研究所古典学の情報処理技法一般古典学,近代古典学,西洋古典学,
中国学,インド学,イスラエル学,イスラム・イラン学,日本学,チベット

関連研究機関・団体・学協会
京都大学人文科学研究所、東京大学東洋文化研究所、東京大学資料編纂所、
国際日本文化研究センター、国文学研究資料館、国立民族学博物館、
東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所、国立歴史民族博物館、東洋アジア研究センター



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